当院について

私たち、あま動物病院について

ことば、
交わせないから、
ていねいに。

犬にも、猫にも、人間と同じように感情があります。

でも、犬も、猫も、それを人間のことばで伝えることはできません。痛くても「いたい」とはいえないし、苦しくても「くるしい」とはいえないのです。

わたしたちがおこなう診察や治療やケアは、そんな動物たちの感情に少しでも近づき、理解しようとすることからはじまります。

飼い主さまからお話をうかがいながら、触れたり、目を見たり、抱き上げてみたり。ときには何もせずにじっと待つことが必要なときもあります。そうやってはじめて、犬たち、猫たちは、わたしたちに少しずつ自分のことを伝えてくれるのです。

ことばを交わせないからこそ、ていねいに。

あたりまえのようですが、動物たちのいのちと健康をあずかる、わたしたちが大切にしている考え方です。

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来院されるときは、飼い主さまだけでなく、動物たちも不安です。わたしたちは、そんな不安を少しでも和らげたいと思っています。予約時や来院時に動物たちの状態をお聴きし、スムーズに診察や治療ができるようにします。また動物たちができるだけストレスを感じないように、犬と猫の待合室、診察室を分けています。



動物たちの体調や病気は、ふだんの生活とつながっています。とくに初めて来院される飼い主さまには、愛犬・愛猫とどんな暮らしをしていらっしゃるのかを時間をかけてお聴きします。症状のメモなどをご用意されている方は、遠慮なくお見せください。



診察や治療は、獣医と動物看護師の複数名でおこない、内容はしっかりと共有します。検査・治療機器は最新のものを導入していますが、機械だけに頼るのではなく、スキンシップを通した人の感覚を大事にするようにしています。注射の際には、少しでも痛みを減らせるように薬液を吸った針を新しい針と交換しています。



「わからない」ということは、不安なものです。検査や治療の背景はもちろん、飼い主さまが立ち会えない手術時の様子、お出しするお薬の中身、ご自宅で心掛けてほしいことなど、安心していただけるようにわかりやすくご説明します。



飼い主さまには安心感を、わんちゃんと猫ちゃんにはさらに寄り添った診療をご提供します。あま動物病院に関わる全ての人と動物を大切に思い、幸せを生み出していきます。


診療方針


当院の診療方針の根っこは「まず自分が飼っている動物(=家族)だったらどのような診療をするか」と考えることです。その上で、現在の状態、必要な検査や治療、金額などをわかりやすくご説明していきます。飼い主様によって動物の治療に対する考え方や、かけられる金額にも違いがあります。こちらの考えのみを押し通すのではなく、提案し、話し合い、ご納得いただきながら診療を進めてまいります。その子の状態によっては、飼い主様にご協力をお願いするかもしれません。(例えば、とても太っていたらダイエットを、皮膚の状態が悪ければ定期的なシャンプーなど)また、当院では病気を治すことだけではなく、病気にならないように予防することにも力を入れて参ります。





「予防をしておけば苦しい思いをさせずにすんだのに。予防をしておけば死なずにすんだのに」というのは、それができるのにしていなかった飼い主様、診療に関わる私たち、両方にとって、とてもとても悲しいことです。そして、多くの飼い主様は予防をあえてしなかったのではなく、予防について詳しく知らなかっただけだと思っております。ですから、私たちは予防についてわかりやすく説明することを心がけます。何よりも一番辛い思いをするのは、自分では「予防してよ!」とは言えない動物達ですから。






これら「お願い」と「予防」の2点を含め、動物の治療には飼い主様の協力が不可欠です。動物達は3歳以下の子供と同じで、自分の管理はできません。美味しい物があれば身体に良くない物でも食べてしまいますし、具合が悪くても自分から病院には行けない、薬を出されてもほとんどの子は、自分からは飲みません。それを管理してあげられるのは、他の誰でもなく一緒に暮らす飼い主様です。もちろん、私たちも全力でサポートさせていただきます。

動物達と飼い主様の幸せな生活を支えられるように、スタッフ一同、全力で診療して参ります。


あま動物病院 院長 関悠佑